移住者の声

地域の連携が強い場所こそ、

自ら飛び込んで行く勇気が必要。

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実家は、宮崎市で黒皮かぼちゃの農家をしています。18歳で進学のため県外に出たのですが、当時は外の世界に出たいという思いがとても強かったんです。田舎は面白くない、そう思っていました。その後、大阪や東京で働き、30代に突入。当時バンド活動をしていたんですが、そのバンドが解散し、お付き合いしていた妻と結婚することになりました。色んな節目が重なり、将来のことを考えた時 「そろそろ落ち着こうかな。帰って農家をやろう」 と決心しました。妻には、結婚後にはじめて、宮崎に戻り農家をしたいことを伝えました。妻にとって、農家は未経験、かつ見知らぬ土地。色んな想いはあったとは思いますが、二つ返事で一緒に来てくれました。

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宮崎に戻り、生活の基盤をしっかり持ちたかったので、比較的収入が安定している 「きゅうり農家」 を選択しました。都会のように満員電車に乗らなくてもいいし、自由気ままにどこへでも行ける。宮崎の恵まれた環境にとても満足しています。妻は、方言の違いやコミュニティの少なさに戸惑いがあったようでした。宮崎弁は語尾が上がることが多く、それが疑問なのかどうかが分かりづらかったようです。農家同士の交流会に参加しながら、少しずつ知り合いも増えてきているようです。地域の連携が強い場所こそ、自らコミュニティに飛び込んでいく必要があると思います。私は地域の消防団に入っていますが、そんな風に積極的に自分から行動していけば、受け入れられやすいんじゃないでしょうか。

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農業をゼロからやる、というのは正直ものすごく覚悟が必要なことです。莫大な費用がかかる設備投資。最低でも2年間は未収入の可能性もある。生半可な気持ちではできません。一方で、途絶えつつある作物も存在しています。父が手がける黒皮かぼちゃは、宮崎を代表する伝統野菜です。大変希少価値のある日本かぼちゃの一種で、宮崎の民謡にも 「日向かぼちゃ」 として愛唱されるくらい歴史があります。しかしながら、黒皮かぼちゃの農家さんは、今やたったの 「10名」 。高齢化に伴って、段々と作り手が減ってきています。そんな途絶えてしまいそうな歴史を繋げる人が、もっともっと増えて欲しい。熱意を持って事業を継ぎたいと言ってくれる人がいたら、農家さんは皆、喜んで受け入れてくれると思います。

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農業をしたい移住者と後継者のいない農家さんを繋ぐシステム、ゼロから農業にチャレンジする人へのサポートがもっともっと充実すると良いですよね。宮崎の 「食」 の未来のため、必要不可欠なことだと思います。私も、ゆくゆくは父の黒皮かぼちゃを継ぎたいと考えています。まだ父には言ってないんですけどね。

PROFILE

洋平さん、1978年生まれ。宮崎市出身。万紀子さん、1977年生まれ。香川県小豆島出身。2011年、結婚などを機に、奥様と共に宮崎へUターン。現在は、きゅうり農家を営んでいる。

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