移住者の声

真っ白なタペストリーに映える、洗練されたロゴ。そこは、和食料理屋「和み処 あか川」。東京から移住したご夫婦が営んでいます。ご夫婦はお二人とも、宮崎県えびの市のご出身。赤川吉徳さん(31歳)、真紀さん(33歳)です。二人は上京時に出会い、2017年5月に宮崎市へJターンしました。

移住し、飲食店経営をするまでには、様々な課題もあったそう。詳しくお話しを伺ってみました。

本格的に和食を勉強したいと上京

吉徳さん「えびの市で育ち、調理系の専門学校に通うため宮崎市に住んでいました。卒業後は、宮崎の料理屋や結婚式場で勤めたのですが、もっと本格的に和食を学びたいと2009年に上京。30歳で地元宮崎でお店を開くことを目標に、浅草の老舗和食料理店で最も長く修行しました。

そこでは、宮崎では学ぶことのできない技術を得たと思います。会席料理メインのお店だったのですが、盛り付けはもちろん繊細で美しく、下処理や下準備の丁寧さにも抜かりがありませんでした。何百個という蕪に、1つ1つ飾り包丁をいれていったのも良い経験です。

また、コースの組み立て方や、お客様の食べるスピードに合わせた料理の出すタイミング、お腹のたまり具合はこれくらいだろうなという予測など、お客様の満足度を高める意識や技術も同時に身につけられたと思います。これらは、今の料理やコースの設計、接客にも生きてきていますね。」

楽しいのはきっと東京。でもどこかホッとして

真紀さん「彼とは、彼が浅草で勤めていた時に、出会いました。当時ネイリストをしていた私は、宮崎に戻りたいとは正直全く思っていませんでした。やっぱり東京のほうが刺激が多く楽しいし、情報量も多いのでスキルアップも容易です。

ただ、お付き合いをする際に彼から『自分は30歳で地元でお店をオープンしようと思っている』と言われたんです。そのとき、どこかホッとして。やっと帰れる。親のそばにいれるんだなぁ、と安心したんです。きっと心の奥底では、ふるさとを求める気持ちがあったんだと思います。」

戸惑いながらの創業

吉徳さん「創業や開店、初めての経験でわからないことも多く、先輩に聞いたりインターネットで二人で必死に調べました。先輩方には、創業当時のことは覚えてないと言われたり、直接関係部署に問い合わせてもグルグルと回されてしまったり(笑) 結構大変でしたね。最終的に、自分たちで調べながら事業計画書などをコツコツ作り上げました。

創業支援という形で、資金のサポートがあることは多いですが、例えば創業経験者のコミュニティを紹介してくださったり、手順書のような参考資料があるとより良いのではと思います。

また、不動産探しでも少し苦労しました。都内に住みながら宮崎の物件を探したのですが、良いと思ったところが別の方に契約されてしまって。2つの不動産でそれが続いたんです。都内からだとすぐに動けない。だからこその難しさがありましたね。

今の物件は、宮崎市移住アンバサダーの不動産「ジョイハウス」さんで見つけました。まずは、ジョイハウスさんのインターネットで見つけて、2日後には仮契約。内見したのは本格的な契約後でした。とても丁寧に対応してくださいましたよ。不動産探しには、スピード感が必要だと感じました。」

地元の食材や細部へのこだわり

吉徳さん「店舗のメニューには、地のものをできるだけ使うようにしています。宮崎牛は知り合いの畜産農家さんから直接仕入れ、お米もえびのの実家で作っているものを使っています。宮崎の食は本当に豊かです。

そんな地の美味しさを最大限に引き出せるように「出汁」には最もこだわっています。昆布は真昆布を1時間半ほど70度くらいでじっくりとり、鰹節は血合いのない部分を使用し苦味や酸味、臭みのないようにしているんです。醤油も3種類用意し、魚やお客様の属性に合わせて調整しているんですよ。

メニューは季節や週に合わせて変化させ、飽きさせない工夫もしています。宮崎にいても、本格的な和食を楽しめるというのを知っていただきたいです。ただ店名にもあるように、ここは『和み処』。肩肘張らずに気軽に楽しめるという点も大事にしています。」

親がそばにいる。子育ても安心

真紀さん「親が近くにいる環境での子育ては本当に安心します。えびの市から宮崎市には、およそ1時間半。定期的にお互いの親が来てくれて助けてくれています。関東で自分一人で子育てをし、心身ともに疲れてしまった親戚を見ていて、子育てする関係者が多いほどそういった状況を防いでくれるんじゃないかなと思いました。子育てをしていく、暮らしていくってなると、私はやっぱり宮崎が良いですね

今まで、子どもを抱っこしながら営業することも多かったのですが、宮崎の方は子どもに寛容ですね。一緒にお世話をしてくださったり、今では彼女目当てに来てくれる人も多いんですよ。また、お客さんから、月に1回公民館で開催される子育てサロンの情報を聞いて、今は定期的に通っています。とてもリフレッシュできていますよ。その子育てサロンで保育園情報を伺い、4月からは入園も決定しました。

気分転換や情報収集をするのにも、こういった機会、例えば子育て支援センターなどのサービスを活用することはとても大事だと思いますね。」

宮崎は、応援してくれる人が多い

吉徳さん「移住しての創業。大変なこともたくさんあると思います。でも今言えるのは、宮崎は応援してくれる人が多いということ。お店はもちろん、私たち家族を親身になって支えようと動いてくれる方が多いです。この人の良さは宮崎の良いところなのではないでしょうか。もし今チャレンジされようという方がいたら、ぜひ背中を押したいです。」

 

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和み処あか川宮崎 公式ウェブサイト

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■宮崎市創業支援情報

 

-創業支援施設「みやざきスタートアップハブ」-

これから創業する人、創業して間もない人向けに「みやざきスタートアップハブ」という創業支援施設を設置しています。最長1年間、創業に必要な事業計画の作成方法や資金の借入方法、労働者の雇用方法などについて、インキュベーションマネージャー(株式会社ヒトメディア 森田 正康)や専門家等によるアドバイス、セミナーへの参加等の総合的な支援を受けることができます。

*会員募集には期間や限定数があり、常に募集しているとは限りません。詳しくは「みやざきスタートアップハブ公式ウェブサイト」をご確認ください。

 

-宮崎商工会議所-

起業、資金調達、セミナーなど創業に関する情報提供や相談ができます。

詳しくは「宮崎商工会議所公式ウェブサイト」まで。

 

他宮崎市の実施する支援関係については、随時宮崎市公式ウェブサイトにて発表しております。ぜひ定期的にご確認ください。

プロフィール

酒と旬料理の店「和み処あか川」赤川吉徳さん(31歳) 真紀さん(33歳)。宮崎県えびの市出身。宮崎市の料理の専門学校を卒業後、和食を極めたいと上京。浅草を中心に本格的に技術を学ぶ。当時ネイリストだった真紀さんと出会い、結婚。30歳に地元で独立を目標としており、2017年5月にJターンする。本格的な会席料理を肩肘張らずいただける場所として「和み処あか川」をオープンし、話題を呼んでいる。

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