宮崎市移住センター宮崎市移住センターでは宮崎市での暮らしの魅力や移住・交流の情報を発信しています。
移住前も、移住後も。宮崎市移住センター

東京からIターン 稲本章吾さん 真里佳さん

東京からIターン 稲本章吾さん 真里佳さん

2018.08.09

稲本章吾さん 真里佳さん

  • IT
  • Iターン
  • 起業

ご自宅にある野菜畑の前で爽やかな笑顔を見せる、お二人。1989年生まれ、現在29歳の稲本夫妻です。

2016年に結婚されたことをきっかけに、移住を本格的に考え始め、2018年5月宮崎市に移住されました。章吾さんは、フリーランスのWebエンジニアとして、真里佳さんは東京の企業に勤めリモートワークをしつつ、教育事業にも取り組まれています。

多様な働き方でMIYAZAKI LIFEを楽しまれているお二人。移住のきっかけや経緯、宮崎でのお仕事のリアルまで。詳しくお話を伺いました。

「美味しい野菜が食べたい」そう思ってた

真里佳さん:私の実家は神奈川県横須賀市にあるんですが、父と母の実家はここ宮崎で。祖母を始め、親戚のほとんどが宮崎に住んでいます。夏休みはいつも宮崎に来ていて、キャンプも好きだったこともあり、いつか自然豊かなところに住みたいな〜という漠然とした想いはあったんです。

都内近郊のスーパーで買う食材って、なんか味がないなぁと思っていて。向こうにいるときはいつも「ふるさと納税」などを使って、宅配で地方の野菜を直送していました。地産地消も都内近郊ではなかなか難しいですし、どうしても質が落ちてしまいますよね。いつも美味しい野菜が食べたいと思っていたんです。

結婚。そしてこれからの子育てを考える

章吾さん:移住を大きく考えることになったきっかけはやっぱり『子育て』面ですね。これから自分たちが子育てをすることを考えると、待機児童の問題はもちろん、公園でボール遊びが制限されていたり、制約も多い。

真里佳さん:電車の駅などで、ベビーカーを運ぶお母さんたちの姿を見ながら、私にできるんだろうかって不安に感じていて、私ひどい運動音痴なんですよね(笑)

章吾さん:真里佳の体力だったら無理だね(笑)。結婚後の挨拶をきっかけに訪れた宮崎で、人は明るく親切だし、環境も良い。ここで暮らすのもよいなぁと思いましたね。

私は半分ITの世界、Twitterの中で生きているような人間です。学生時代はシェアハウスに住んでみたり、海外に住んでみたり。スーツケース一つでぐるぐる動き回る生活をしていたので、住む場所を変えることに対する抵抗はありませんでした。大事な人と一緒にいれることが最も重要でしたね。

真里佳さん:子どもを産む=仕事を辞めるという選択肢って私にとっては違うと思ってて。自分自身で仕事を作って、家族との時間も大事にしながら仕事と子育てと両立していきたいと思っています。

リモートワーク・フリーランスWebエンジニアとして働く

真里佳さん:そんなタイミングで、祖父が建てた家を借り受け、移住を決めました。移住前から、ミテモ株式会社という東京都に本社を置く、教育系のITベンチャー企業に勤めています。地方創生に力を入れていることもあり、宮崎への移住の希望を伝えると「じゃあ、リモートワークをやってみよう!」と言ってくれました。

今は採用の面談や新人教育などを担当しています。リモートだからといって、東京での働き方と差があることもなく、不便さもあまり感じません

章吾さん:そうですね。私も仕事や収入で不便さを感じることはありません。県内の方を通じて、都内など県外からの案件も担当しています。

ただ、地方は第1次産業は強いですが、IT分野の人材はまだまだ不足しているなと感じます。それは日本全体その傾向があるんですが、地方は特に学ぶ機会も少ない。なので、地方同士でタッグを組んだ勉強会をやるなど、IT人材教育にも力を入れていきたいですね!

きっと人間は本来自然近くにいるほうが良いんです。深呼吸してリラックスできたり、太陽の光を浴びたり。実際に私自身体調が良くなりましたもん。Wi-Fiの環境が都内ほどは良くなく、天候に左右されるときもあるんですが、自然近くでやりたいことをやれる状況はちょうどよいですね。

まるで「お家訪問」!道の駅が楽しい

真里佳さん:食材の豊富さには本当に驚いています!どこで買ってもお肉も野菜も美味しい。農業が盛んな宮崎だからこそのクオリティだと思います。

特に道の駅は大好きです。市町村単位で地産地消ができますし、まるで「お家訪問」のようにその土地土地の味を楽しめる。とても魅力的です。好きな市町村の1つが『綾町』ですね。

海外に行ったとき、朝の電車の中でみんなが右手にコーヒーを持って左手にスムージーを持っていたんです。野菜の摂取方法がスムージー。比較したときに本当に贅沢だなって思いました。

10年後、宮崎から世界のリーダーを生み出したい

真里佳さん:「ワールドピースゲーム」は、1978 年、米国の小学校教師だったジョン・ハンター氏によって開発された、世界の課題解決型シミュレーション。子どもたち自身が国や国際関係のリーダーとなり、世界の抱える課題の解決方法を自分たちで考え出します。

これから私たちが生きる未来は、どう変化していくかはわからない。そんな中で、「本当にいい教育」ってなんだろうと思っていて。そんなとき、2015年にテレビを通じて知った「答えを教えない」というワールドピースゲームの学びの形にヒントがあるんじゃないかと感じ、渡米しました。そして、日本人初の認定ファシリテーターとなりました

正直、宮崎で教育について同じ温度で語り合えるか不安な点もあったんです。でも、先日「教育と子どもたちの未来」をコンセプトにイベントを行ったんですが、45名の方がお越しくださいました。非常に熱いディスカッションもできました!とても嬉しかったです。

世界の課題を解決することに貢献できる人を一人でも増やしたい!という思いを持ち行っているこの活動。10年後、ここ宮崎から世界のリーダーが出てくれることを願っています。

多様で健康的な生き方をしたい人は、宮崎へ

章吾さん:多様で健康的な生き方をしたい人は、ぜひ宮崎に来て欲しいと思いますね。

私はフリーランスなので、平日は朝からジムに行き、帰ってきたら畑に水やり。それから仕事するといった、仕事と生活を切り分けない生き方を好んでいて、それが実現できていますよ。

また、私たちの趣味は「囲碁」なんです。二人で大会に出ることもあるんです。宮崎には、仕事も趣味も自分のペースで楽しむことができる環境がありますよね。

真里佳さん:今都内に戻るとドッと疲れるんですよね。電車だったり、人の混み具合に。あー、これって「ストレス」だったんだって気づきました。

車社会に慣れなかったり、不便な点もあるんですが、こういったストレスのない生活や、豊富な食材のある生活にはとても満足しています!

プロフィール

稲本章吾・真里佳夫妻。1989年生まれ。章吾さんは千葉県出身、真里佳さんは神奈川県で生まれ育つ。結婚をきっかけに、子育ての面を考え、宮崎が候補地に。真里佳さんの祖父が建てた家を借り受け、2018年5月に移住。

Twitter https://twitter.com/shogo0525
個人HP http://shogo-inamoto.com/

TOP