移住前も、移住後も。宮崎市移住センター

株式会社サーチフィールド FAAVO事業部 キュレーター 塩月 慶子さん 福岡県からIターン

「地方で自分らしく生きたい。」 そう思う女性を応援していきたいです。

生まれも育ちも福岡だった私が、初めて地元を出たのは就職の時。広島の事業所配属でしたが、最初は地域性のギャップに戸惑いもありました。でも、住んでいくうちに福岡にいる時には気づかなかった地域の発見がいっぱいあったんです。 「もっと地域と関わる仕事をしてみたい!」 と会社を退職して、福岡にUターンしました。戻ってからは福岡市内の情報を集めたライフマガジンのデザイナーとして、地域の情報を発信していました。

Iターンのきっかけは、宮崎出身の夫との結婚です。地元に戻り働いていた彼について来ました。最初に福岡を離れた時は、地元と比べてしまう事が多かったです。でも宮崎では、嫌なところ探しをするのは辞めようと決めました。これからずっと暮らししていく場所なんだから、良いところをたくさん探していこうと。置かれた環境にとらわれすぎたくはなかったんです。

それでも気になったのは、宮崎のまちで女性が輝く機会が少ないという事。自分のお手本や目標になるような憧れの存在を女性って欲していますよね。宮崎では、そんな女性のロールモデルになるような人を見つけにくいと思ったんです。でも実際に生活してみたら、宮崎を拠点にイキイキと活躍する女性はたくさんいらっしゃいました。そんな “地方にいながら 「わたし」 を生きる女性たち” にスポットを当てたいと、自作のフリーペーパーを作る決心をしました。女性は人生において選択肢が多い分、立ち止まったり悩んだりしますよね。自分らしく生きたいと願う女性の手助けが出来ればと、タイトルは 「わたしを生きる」 にしました。置かせていただいたお店の方からも好評で、このペーパーがきっかけで繋がったご縁もありますよ。

地域とは、仕事でも密接に関わっています。勤めている会社では、“FAAVO”というクラウドファンディングのサービスを使い、熱い想いを持って地域で0から1を生み出し挑戦する方々のサポートを全力でおこなっています。今までで約70件以上のプロジェクトが宮崎から生まれました。まちから生まれる想いを繋げて、地域と密着した仕事をこれからもしていきたいです。

福岡にいた頃は、九州の他の場所に目を向ける機会がほとんど無かったのですが、宮崎に住んでみると南国感があり、自然も豊かで野菜も新鮮で美味しくて、本当に良いところづくしです。ほとんど知り合いがいない中での移住だったので、地域のサポートセンターを訪ねてコミュニティの紹介をしてもらいました。人脈が何もないところから、知り合いを増やすのは難しい部分もあるので、公共のサポートセンターなど活用してみるのも良いと思います。

休日には、ビーズ刺繍のブローチを制作しています。お客さんのリクエストに合わせて色々なデザインを作ってきました。宮崎で有名な飲食店のオーナーの方もブローチを気に入って、いつもつけてくださっています。自分が作った物を喜んでもらえると嬉しくなりますよね。今後は、 「わたしを生きる」 のフリーペーパーもどんどん発行していきたいです。仕事でも、宮崎で挑戦する女性をサポートし、プロジェクト達成に貢献して宮崎を盛り上げていきたいです。福岡の人が、 「宮崎、面白そう!遊びに行きたい」 と思ってもらえるようなまちにするのが夢です。


プロフィール

1984年生まれ。福岡県出身。宮崎出身のご主人との結婚を機に2015年、宮崎へ。宮崎で輝く女性にスポットライトを当てたフリーペーパーの制作も手がけており、取材からデザイン構成まで全て1人で担っている。現在はクラウドファンディングを扱うFAAVO事業においてキュレーターとして、クライアントのサポート業務を行う。

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