移住前も、移住後も。宮崎市移住センター

ひなたインターナショナルプリスクール・キンダーガーデン タルボット舞さん・ cullenさん

ワクワクを求めて県外、そして海外へ

宮崎市清武町に生まれた私。宮崎はワクワクすることが何もない…そう思って、東京の大学に進学しました。ある時、大学の友人がお金を持たずに海外に行き、充実した旅をしているのを見たんです。なんて楽しそうなんだろう!と、心が踊りました。元々海外に住みたいと思っていたこともあり、早速自分がいける場所を探しました。当時、様々な条件を満たしていたのが「韓国」でした。英語や韓国語など一切話せなかったんですが、思い切って行きました。韓国は、住みやすく楽しくて。半年の滞在予定だったのですが、ワーキングホリデーに切り替え2年住むことにしました。韓国で通っていた語学学校で出会ったのが、後の旦那になるCullenでした。

Cullenは、ハワイ生まれ。高校までハワイで育ちました。その後、私同様もっと刺激が欲しいとアメリカ ペンシルベニア州でエンジニアとしての技術や会社経営について学びます。別世界のように楽しかったそうです。ただ、その後本格的に働こうとインターンをしたところ、何か違うと感じ、ソウル行きを選びます。英語教育が充実しているソウルで、英語を教えながら生活したいと考えました。そして、韓国語を学ぶために語学学校へ通い、私と出会いました。

チャレンジしやすくバランスのとれた場所、宮崎

 『常にチャレンジしていたい』という価値観や、刺激を求めて故郷を飛び出した経歴も似ていた私達。すぐに意気投合し、お付き合いすることとなりました。私達はずっと「自分の手で、好きなことを仕事にしたい」という想いがありました。しかし、海外で事業を企てようと思うと、VISAの問題などもあり、容易には行きません。「土地勘や市場を理解していて、よりチャレンジしやすい場所を」と思い、地元宮崎に戻りたいと考えるようになりました。東京も候補にはあがったのですが、ワークライフバランスを考えたときに宮崎が最適だと思いました。

まずは英会話スクールを立ち上げました。その後、息子ラクレンを出産。もっと本格的に教育事業に取り組みたいと、2019年4月に「ひなたインターナショナルプリスクール」を開園しました。保育士不足や物件探しも少し大変だったのですが、多くの方のサポートを受け、人との出会いにも恵まれたため、比較的スムーズにいきました。宮崎市が運営する創業支援事業「みやざきスタートアップハブ」にも正会員として登録。その繋がりが生きることも多かったです。

「Direct to REAL LIFE」な教育を

日本の教育は「働く」ことと切り離して考えられがちです。そして、実際に「生きる」社会ともかけ離れていることが多い。そこをしっかり繋げたいという強い想いがあります。例えば、英語ひとつとっても、世界にはアメリカ英語もあればイギリス英語もあるのに、1パターンの英語のみを教えるところが多い。宗教やLGBTに関してもそうです。これだけ多様な人間がいて、色んな生き方があるんだよ、ということを伝えられる場所にしていきたいです。

「みやざきスタートアップハブ」は自分で事業を手がけている方が多いこともあり、好きを仕事にしている人がたくさんいます。そんな人達のお仕事の現場にフィールドトリップに出掛けることで、「働く」を身近に感じてもらえるのではないかと考えています。私が幼いときには、好きを仕事にしている人は身の回りにとても少なかった。もし当時目の前でそんな方たちを実際に見ていたら、未来の選択肢も広がっていたのではないかと思います。

▲「みやざきスタートアップハブ」正会員、チョコレートショップ meme(ミーム) を運営される中元利貴さんのもとへフィールドトリップに行った際の様子

繋がりやすく、応援してもらえる環境

コミュニティがコンパクトなこともあり、人と繋がりやすいのは大きな利点です。「みやざきスタートアップハブ」に所属したことで、より容易に会いたい方に会え、たくさんの方にサポートしていただけたと感じています。また、皆さんが心から応援してくれる。もちろんチャレンジを心配する声ややめといたら?という声も聞かれますが、ほとんどの人が『頑張れ!』と後押ししてくれます。施設周辺の地域の方も困ったとき助けてくださってます。

 そして、宮崎に来てCullenがよく言うのが「何を食べても美味しい!」ということ。宮崎地鶏がこんなにも美味しいのに、なぜクリスマスなどのイベントのときにはわざわざその他の鶏肉を食べるのか理解できないって言うくらいなんです。人も食も恵まれた環境で、自分のやりたいことをやれる。本当に幸せなことです。

将来的には、地元企業と連携し、子どもたちに商品開発や販売までを実際に体験できる教育プログラムを作っていきます。地元で事業を手がける実体験をすることで、将来Uターンのきっかけにもなるんじゃないかと思っていますよ。

プロフィール

タルボット舞さん(29歳)・Cullenさん(32歳)・ラクレンくん(1歳)。移住歴6年。2019年4月に、主に3歳児〜5歳児受け入れる「ひなたインターナショナルプリスクール」を開園。『Direct to REAL LIFE』をキーワードに、生きると働くが直結することを実感できる教育プログラムを実施している。

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